小さなお嬢様~その後の永田家編~


私はすぐにお嬢様の元に向かった。



「お嬢様・・・旦那様と華様は・・・亡くなっておられます・・・」




それ以上の事は言わなかった。
というか・・・言えなかった。



それを言うのが精一杯だった。


言ったら私も涙が出そうだったから・・。




「『お母様』・・・お父様・・・が・・・死んだ?」




私は、話さない代わりに、頷いた。


< 168 / 256 >

この作品をシェア

pagetop