小さなお嬢様~その後の永田家編~
「セツ!何ボーとしてるの?早く入るわよ」
「はい」



「いらっしゃいませ」
宿に入ると、女将さんが出迎えてくれた。


「ご予約は・・・・?されていますか?」


「あ・・・・えっと・・・・」
私が言葉に詰まっているとお嬢様が口を開いた。



「していません!永田です!!」


お嬢様がそう言った瞬間女将の顔色が変わった。


「永田様の・・・・ご令嬢様・・・ですか?」
「ええ、そうよ!!」

「すぐに、お部屋のご用意を致します!」

女将は慌てて事務所に向かった。


< 17 / 256 >

この作品をシェア

pagetop