【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
第10話 公爵様の秘密(2)
レオンハルトはふうと一息ついた後でコルネリアに自分の秘密について語り始めた。
「この姿になるようになったのは、ほんの一年前くらいなんだ。ある日気づいたらこの姿になっていて驚いた。隣にいたミハエルも驚いていたよ」
「突然なったのですか?」
「ああ、本当に何の前触れもなく……」
レオンハルトは当時のことを思い出すように顎に手をあてて、そして天井を見上げながら話を続けた。
いきなり身体が小さくなって子供の姿になったものだから、当然服もぶかぶかになって、ただの布を覆っている変態みたいになったそう。
その時はヴァイス家にあった昔のレオンハルトの子供服を引っ張り出してきて、それを着て過ごした。
「ミハエルが耳打ちして怪しげに『レオンハルト様の昔の子供服はどこだ』なんて聞くから、テレーゼが慌てちゃって……」
「それはもしかして」
「ああ、僕の隠し子とか、なんか突然子供が出来たとか思ったらしくてね」
自分も実はそう思ったんです、とは言えずに、コルネリアは口をつぐんでそのまま話を聞く。
「この姿になるようになったのは、ほんの一年前くらいなんだ。ある日気づいたらこの姿になっていて驚いた。隣にいたミハエルも驚いていたよ」
「突然なったのですか?」
「ああ、本当に何の前触れもなく……」
レオンハルトは当時のことを思い出すように顎に手をあてて、そして天井を見上げながら話を続けた。
いきなり身体が小さくなって子供の姿になったものだから、当然服もぶかぶかになって、ただの布を覆っている変態みたいになったそう。
その時はヴァイス家にあった昔のレオンハルトの子供服を引っ張り出してきて、それを着て過ごした。
「ミハエルが耳打ちして怪しげに『レオンハルト様の昔の子供服はどこだ』なんて聞くから、テレーゼが慌てちゃって……」
「それはもしかして」
「ああ、僕の隠し子とか、なんか突然子供が出来たとか思ったらしくてね」
自分も実はそう思ったんです、とは言えずに、コルネリアは口をつぐんでそのまま話を聞く。