【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
第11話 さあ、街に出かけよう!(1)
コルネリアがレオハルトの秘密を知った翌日、二人は揃って朝食をとっていた。
もちろんレオンハルトは元の姿に戻っており、それに対してコルネリアは少しだけ残念そうな表情を浮かべながら食事をしている。
テレーゼがレオンハルトとコルネリアの食事準備をおこなうと、お辞儀をして少し後ろの方で控えた。
「レオンハルト様……きの……」
そんな風に声を出した時に、昨日の秘密を皆の前で言ってはいけないと思い出して、咄嗟に口元を覆う。
慌てるコルネリアの様子を見て優しい微笑みを浮かべると、今度はレオンハルトのほうから彼女が聞きたかったであろう言葉を告げた。
「昨日のことを知っているのは、ヴァイス家ではミハエルとテレーゼだけだよ」
「そうでしたか」
「ああ、コルネリアも知ってしまったからこれで三人。つまり、四人だけの秘密になったね」
会話を耳に挟みながら、ああ、昨日二人で仲良さそうに夜中までイチャイチャしていたのではそのためか、と納得するようにテレーゼがほおというような感じで口をすぼめて頷く。
もちろんレオンハルトは元の姿に戻っており、それに対してコルネリアは少しだけ残念そうな表情を浮かべながら食事をしている。
テレーゼがレオンハルトとコルネリアの食事準備をおこなうと、お辞儀をして少し後ろの方で控えた。
「レオンハルト様……きの……」
そんな風に声を出した時に、昨日の秘密を皆の前で言ってはいけないと思い出して、咄嗟に口元を覆う。
慌てるコルネリアの様子を見て優しい微笑みを浮かべると、今度はレオンハルトのほうから彼女が聞きたかったであろう言葉を告げた。
「昨日のことを知っているのは、ヴァイス家ではミハエルとテレーゼだけだよ」
「そうでしたか」
「ああ、コルネリアも知ってしまったからこれで三人。つまり、四人だけの秘密になったね」
会話を耳に挟みながら、ああ、昨日二人で仲良さそうに夜中までイチャイチャしていたのではそのためか、と納得するようにテレーゼがほおというような感じで口をすぼめて頷く。