【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
「ええ、ですので、引き続き怪しい者がいないかの調査を内密に続けるとのことでした」
「わかった、リュディーには気をつけるようにと言っておいてくれ」
「かしこまりました」

 クリスティーナは幼馴染であるレオンハルトの顔を思い浮かべる。

(どうか、どうかこれ以上彼に悪いことが起こりませんように)

 祈るように手を絡めると、クリスティーナは願いを天に捧げた──

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