【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
第15話 守りたい想い
ヒュートン侯爵夫人から悪い噂を聞いたコルネリアは、急いでレオンハルトにそのことを知らせた。
数日後、調査の結果を彼はコルネリアに話していた。
「コルネリア、悪い知らせだよ」
「では、やはり……」
「ああ、隣国であるミストラル国の第二王子、リスト・ニューラルは黒魔術師とのつながりがある」
噂が嘘であってほしいと願っていたコルネリアにとって、最悪の結果となった。
彼女は目を閉じて顔をしかめた後、はっと気づき、レオンハルトに問いかける。
「では、クリスティーナ様のご婚約は……!」
「それが、実はクリスティーナは今日ミストラル国へ出立する予定なんだ」
「今日っ!? 早く止めないとっ!」
「ああ、今ならぎりぎり間に合うかもしれない。王宮ではなく直接港へ急ごう!」
「はいっ!」
大事な友であるクリスティーナの危機、そして国家の一大事に繋がる今回の事件。
コルネリアとレオンハルトは馬車を走らせて、国の玄関口であるフリュート港へと急いだ──
馬車の中ではまだ着かないのか、と落ち着かない様子で窓を何度も眺めるコルネリア。
数日後、調査の結果を彼はコルネリアに話していた。
「コルネリア、悪い知らせだよ」
「では、やはり……」
「ああ、隣国であるミストラル国の第二王子、リスト・ニューラルは黒魔術師とのつながりがある」
噂が嘘であってほしいと願っていたコルネリアにとって、最悪の結果となった。
彼女は目を閉じて顔をしかめた後、はっと気づき、レオンハルトに問いかける。
「では、クリスティーナ様のご婚約は……!」
「それが、実はクリスティーナは今日ミストラル国へ出立する予定なんだ」
「今日っ!? 早く止めないとっ!」
「ああ、今ならぎりぎり間に合うかもしれない。王宮ではなく直接港へ急ごう!」
「はいっ!」
大事な友であるクリスティーナの危機、そして国家の一大事に繋がる今回の事件。
コルネリアとレオンハルトは馬車を走らせて、国の玄関口であるフリュート港へと急いだ──
馬車の中ではまだ着かないのか、と落ち着かない様子で窓を何度も眺めるコルネリア。