【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
 レオンハルトの両親は彼が幼い頃に事故で亡くなっており、ヴァイス公爵自らが育て親となっているため、レオンハルトは公爵の仕事を引き継ぐためにも視察のような形で仕事に触れていたのだ。

「君はみんなと一緒に遊ばないの?」
「う~ん。こるねりあはここでひなたぼっこがすきなの!」

 レオンハルトが彼女に声をかけたのは、彼女が数百年に一度と言われるほどの強い力を持った聖女だからではなかった。
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