【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
 彼の一番の側近であるミハエルはレオンハルトとほぼ年が変わらないにも関わらず、これまた彼の母親のように世話焼きな性格で、レオンハルトの婚約者候補を見つけては資料に忍ばせているのが常だった。
 今日もいつものことかと思いながら目を通していると、その婚約者候補の令嬢の髪がピンク色だったことに目がいった。

「淡い、ピンク……」

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