【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
「生きていてくれてよかった。まずはそう思ったよ」
「私のことをどうしてそんなに」
「なぜだろうね。その時はわからなかった。婚約者選びに疲れたとか、ふと君のことを知って善意から救いたくなったとか。いろいろ考えた」

 レオンハルトの言葉に対して、そうだ、自分にはそんな程度の価値しかないし当たり前だというような思いでコルネリアは耳を傾けていた。
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