【電子書籍化】聖女の力を失った私は用無しですか?~呪われた公爵様に嫁ぎましたが、彼は私を溺愛しているそうです~
 ダイニングへ向かうとそこにはすでにレオンハルトが席についており、テーブルにはサラダやフルーツ、スープやパンなどの朝食が用意されていた。
 そしてレオンハルトの左隣にコルネリアの分と思われる少し量が少なめの料理が並んでおり、テレーゼはそこの席にコルネリアを案内をする。

「おはよう、コルネリア」
「おはようございます、公爵様」

 丁寧にお辞儀をしながらレオンハルトに朝の挨拶をすると、促されるままに席に着く。
 目の前に広がる立派な料理を思わず端から端まで見てしまう。
 豪華で嬉しかったからではない、食べきれるかどうか不安だったからだ。

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