再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
……驚いた。まさか、セレストさんが直々に教えてくれるなんて思わなかった。
でも彼なら“先生”として申し分ないというか、そのきっちりとした見た目からもぴったりだ。
(でも、めちゃくちゃ厳しそうだな〜~)
「では早速本日から始めるといたしましょう。時間の調整が出来ましたらお知らせいたします」
「は、はい!」
先生! と続く勢いで私は良い返事をしたのだった。
「大丈夫なのか、コハル」
廊下に出るとリューがそう声をかけてくれて私は笑顔で頷く。
「はい。ティーアからのこの手紙も早く読みたいですし、返事も自分でちゃんと書きたいので。……あ、でも、国同士の何か大事なことが書いてあったらマズいですよね」
「いや、俺宛にも別に届いていてな。だから、それはコハル個人に宛てたものだろう」