再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。


 その後はセレストさんに教えてもらいながら英語のアルファベットと照らし合わせた表を作っていった。
 途中で、やはり日本のそれよりも英語のアルファベットに近いことに気付いたのだ。
 セレストさんは私が新たに書き始めた文字を見て少し驚いていた。
 出来た表を見て、これを覚えればなんとかなりそうだとひとり頷く。

「本、ペン、インクなどの単語に関しては追々覚えていきましょう」
「はい!」
「では残りの時間は、この世界の成り立ちや歴史についてお話いたします」

 一時間目は「国語」、二時間目は「社会」というわけだ。

「まずは、こちらを」

 机に広げられたそれは世界地図だった。
 メリーも机に身を乗り出してその地図を見つめた。

「すでに御存知のこともあるかと思いますが確認だと思って聞いてください」

 そう前置きしてセレストさんはこの世界について改めて教えてくれた。


 この世界は大きく5つの国に分かれていて、それぞれの王が治めている。

 竜帝の治める『竜の国』
 花の女王の治める『花の国』
 妖精王の治める『妖精の国』
 砂漠の王の治める『砂漠の国』
 氷の女王の治める『氷の国』

 そして、今は封印されている魔王の治める『魔界』が、この世界の『裏側』に存在している。

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