再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
スマホに送られてきたそのちょっとお洒落な居酒屋に到着し中に入ると、後輩がこちらに大きく手を振っていた。
「佐久良せんぱ~い、こっちです~! 良かった~どうしても人数揃わなくって~」
その6人掛けのテーブルには後輩と同じ年くらいの男の子が3人、女子は確かに後輩と、後輩と良く似たタイプの子の2人しかいない。
後輩はちゃんと小綺麗な格好に着替えていて、スーツのままの私は大分浮いていたけれど、そんなことはどうでもよかった。
「えっと~、私の会社の先輩の佐久良先輩です~。すっごく良い人なんですよ~。今日なんて、私を庇って会社辞めさせられちゃって~」
「は!?」
「なにそれマジで!?」
皆が驚いた顔で私を見る。
私は貼り付いたような笑顔を浮かべながら席に着いた。
「だから~今日はみんなで先輩を慰めてあげましょ~!」
「あ、生ひとつお願いしまーす」
私は手を挙げて傍にいた店員さんにそう注文し、乾杯をした後でそれを一気に飲み干した。
「先輩さんて今いくつなの?」
「24」
向かいの席の少しチャラそうな男の子に訊かれ、私は答える。
「なんだ~俺とそんなに変わらないじゃん、俺もうすぐ23」
「先輩はいつも真面目ちゃんだから、結構上に見えちゃうんですよね~」
「そうなんだ~。いいね、俺、真面目な子好きなんだよね~」
「ちょっとごめん」
立ち上がり、私はそのまま化粧室へと向かった。
(まずいな、頭ぐるぐるする)
流石に勢いよく飲み過ぎたかもしれない。
鏡に映る自分の顔がタコのように真っ赤だ。昼間見た課長の顔と良い勝負で、思わずふっと笑ってしまう。
どうせ、明日から出社しなくていいのだ。たまには限界まで呑んで酔いつぶれるのもいいかもしれない。
「佐久良せんぱ~い、こっちです~! 良かった~どうしても人数揃わなくって~」
その6人掛けのテーブルには後輩と同じ年くらいの男の子が3人、女子は確かに後輩と、後輩と良く似たタイプの子の2人しかいない。
後輩はちゃんと小綺麗な格好に着替えていて、スーツのままの私は大分浮いていたけれど、そんなことはどうでもよかった。
「えっと~、私の会社の先輩の佐久良先輩です~。すっごく良い人なんですよ~。今日なんて、私を庇って会社辞めさせられちゃって~」
「は!?」
「なにそれマジで!?」
皆が驚いた顔で私を見る。
私は貼り付いたような笑顔を浮かべながら席に着いた。
「だから~今日はみんなで先輩を慰めてあげましょ~!」
「あ、生ひとつお願いしまーす」
私は手を挙げて傍にいた店員さんにそう注文し、乾杯をした後でそれを一気に飲み干した。
「先輩さんて今いくつなの?」
「24」
向かいの席の少しチャラそうな男の子に訊かれ、私は答える。
「なんだ~俺とそんなに変わらないじゃん、俺もうすぐ23」
「先輩はいつも真面目ちゃんだから、結構上に見えちゃうんですよね~」
「そうなんだ~。いいね、俺、真面目な子好きなんだよね~」
「ちょっとごめん」
立ち上がり、私はそのまま化粧室へと向かった。
(まずいな、頭ぐるぐるする)
流石に勢いよく飲み過ぎたかもしれない。
鏡に映る自分の顔がタコのように真っ赤だ。昼間見た課長の顔と良い勝負で、思わずふっと笑ってしまう。
どうせ、明日から出社しなくていいのだ。たまには限界まで呑んで酔いつぶれるのもいいかもしれない。