再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
「今日の定例会議にコハル様も出席されますか?」
「え?」
朝食後セレストさんからそう訊かれて、ティーカップを持ちながら一瞬呆けた顔をしてしまった。
今日は午前中にまた会議があると今彼の口から聞いたばかりだけれど。
「昨日、出席したいと言っていただろう?」
リューから言われて、私は慌ててカップをソーサーの上に置いた。
「はい! 是非出席させてください!」
「かしこまりました。それではコハル様の席もご用意させていただきます」
きっとほぼ見学になってしまうだろうけれど、会議でいつもどんなことを話し合っているのか、今この国でどんなことが問題になっているのかちゃんと知っておきたかった。
「よろしくお願いします!」
――でも、その会議の最中だった。
(マズイな、また身体おかしくなってきた……?)
起きた時の気だるさが再び戻ってきていた。
熱も上がっているのか先ほどから悪寒が治まらない。
でも今は大事な会議中だ。
(終わるまで、しっかりしなきゃ!)
会議の出席者は私たちの他、先日挨拶を交わした大臣たち数名。
私の席はてっきり末席か部屋の隅の見学席かと思ったがリューの隣に用意されていて常に気を張っていなければならなかった。