再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。

第5話


「妻ぁ!?」
「てか、凄いイケメンなんだけど……!?」

 皆、突然に現れたその人を見てめちゃくちゃ驚いている。
 腕を掴まれた彼はすぐにその手を振り払い、でもその長身に気圧されたのか後退っていく。
 そんな中、なぜか後輩だけが少し怒ったような顔をしていて……。

「コハル、大丈夫か?」

 こちらを振り向いた彼を見上げ、私は首を傾げる。
 ……一週間前に会った、あの俺様イケメンに見える。
 あのときとは違い、シャツ一枚というラフな格好だけれど。

「リュー……?」

 でも、まさか。
 だって彼がここにいるはずがない。こちらに来られるはずがない。
 これは、また夢なのだろうか。

「あぁ。わざわざこちらまで迎えに来てやったんだ。さぁ行くぞ、コハル」
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