再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
「そうだといいんだが……」
「そうに決まってます!」
強く言い切って私は彼を見上げる。
「これから緊急会議を開くんですよね? しっかりしてください陛下!」
「……あぁ。そうだな」
リューは力なく微笑んで名残惜しそうに私から手を離した。
「何やら面倒なことになりそうだ」
重苦しい溜息を吐いた彼に私は訊く。
「あの、砂漠の国を攻撃しているのが本当にその魔族の人たちだったとして、その理由に何か心当たりはあるんですか……?」
先ほどのふたりの会話を聞くかぎり、何か共通の認識があるように思えた。
するとリューは少し間を置いてから低い声で答えてくれた。
「魔族だという理由で虐げられてきた者たちがいる。その者たちが何らかの意志を持って動き出したのだとしたら、厄介だ」
それから、急遽集められた大臣たちとカネラ王子を交えた会議が始まった。
そこに私も参加させて欲しいとは流石に言える雰囲気ではなく、私は自室のソファに座り何度目かの溜息を吐いていた。
「コハルさま、大丈夫ですか? 癒してさしあげますか?」
「ありがとうメリー、大丈夫」
心配そうに私の目の前にふわふわと飛んできたメリーに微笑む。