再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
「今日は手加減してやれないからな」
「!?」
こちらを見下ろす目が完全に据わっていて、さっと血の気が引く。
「煽ったコハルが悪い」
「煽ってなんてな……あっ、ちょ、まっ……!」
――そして、私は自分の軽率な行動をひたすら後悔することになった。
「すまない。大丈夫か、コハル」
「……大丈夫じゃ、ないです……」
ぐったりとベッドに身を預けて、自分でも驚くほどの掠れ声で答える。
確かに初めてではなかったけれど、随分と無茶をされた気がする。
どのくらいの時間身体を重ねていたのだろう。
(もう無理ですって、何度も言ったのに……)
結局最後の方は何も考えられなくなって、ただひたすら思い出したくもない恥ずかしい声を上げていた気がする。
“証”はあの後も全身、脚の際どい場所から多分背中にもいくつも付けられて確認するのが怖い。