再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
「でも、ラクダで行くとなるとどうしても時間が」
「メリーが人の姿になればもうひとり行けるんじゃないかな」
「え?」
エルの発言に皆の声が見事にハモった。その中には私が抱っこしているメリーの声も混ざっていて。
次の瞬間メリーは私の腕の中からスポンと抜け出てあっという間に人の姿に変身してしまった。
「それならメリーがコハルさまを抱っこするのです!」
「えっ、ちょ、わっ!」
言うなりひょいっと抱き上げられてびっくりする。
少し目が回って、軽く頭を振ってからメリーを見上げる。
「メリー、別に抱っこじゃなくても」
エルとは手を繋いだだけで一緒に飛べたのだ。
でもメリーはにこーっと満面の笑みを浮かべた。
「いつもの逆なのです。コハルさま」
そんな嬉しそうなメリーを見て、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「じゃあ、君は僕と行こうか」
「えっ、あ……よろしくお願いいたします」
手を差し出されたローサが慌てたように立ち上がり、心なしか頬を赤らめてエルの手を取るのを見て私は小さく息を吐く。
結局、ローサも一緒に行くことになってしまった。
「メリーが人の姿になればもうひとり行けるんじゃないかな」
「え?」
エルの発言に皆の声が見事にハモった。その中には私が抱っこしているメリーの声も混ざっていて。
次の瞬間メリーは私の腕の中からスポンと抜け出てあっという間に人の姿に変身してしまった。
「それならメリーがコハルさまを抱っこするのです!」
「えっ、ちょ、わっ!」
言うなりひょいっと抱き上げられてびっくりする。
少し目が回って、軽く頭を振ってからメリーを見上げる。
「メリー、別に抱っこじゃなくても」
エルとは手を繋いだだけで一緒に飛べたのだ。
でもメリーはにこーっと満面の笑みを浮かべた。
「いつもの逆なのです。コハルさま」
そんな嬉しそうなメリーを見て、私はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「じゃあ、君は僕と行こうか」
「えっ、あ……よろしくお願いいたします」
手を差し出されたローサが慌てたように立ち上がり、心なしか頬を赤らめてエルの手を取るのを見て私は小さく息を吐く。
結局、ローサも一緒に行くことになってしまった。