再びの異世界、可愛かった皇子様が俺様竜帝陛下になってめちゃくちゃ溺愛してきます。
新たな再会

第18話


(疲れた……)

 ローサたちが「おやすみなさいませ」と部屋を去って、ひとりになった私はネグリジェ姿でソファにダイブした。

「ていうか、これじゃあやってること向こうと一緒」

 つい数日前までの自分を思い出して、ふふっと笑ってしまう。

 でもここには癒しがある。
 私はソファの端っこの白いもこもこに目を向ける。
 メリーは私が部屋に戻るとすでにぷーぷーと鼻提灯を出しながら寝てしまっていた。
 私は起こさないよう優しくそのもこもこな毛並みを撫でる。

(ほんと、癒しだぁ~)

 しばらくその感触を堪能して、はぁと小さく溜息を吐く。
 ……隣の寝室に行かなければと思うけれど、また昨日のようにリューに抱き枕にされると思うとなかなか身体が動かなかった。

(嫌ではないんだけど……)

 思い出して顔が熱くなるのを感じた。

 ――彼は私の心が決まるまで待つと言ってくれた。

(私の心か……)

 リューのことは、好き……なのだと思う。
 過剰なくらい大事にされているのがわかるし、私だけに見せてくれる子供っぽいところも、昔の彼を知っているからか嫌ではない。
 それに、彼はこんな私のことを必要としてくれる。愛してくれる。
 素直に嬉しい。

 でも、私のこの「好き」という気持ちが彼と同じものなのかどうかわからない。……自信がない。
 それはこれまで誰かを愛したことも、恋をしたこともないからだ。

(恋愛経験値が低すぎる……)
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