真夏に咲いた奇跡の恋花火
買い物、カフェでお茶、恋バナ。
乃木くんのことは恥ずかしくて言えなかったけど、すごく楽しかった。冗談抜きで、今も夢なんじゃないかと思っている。
なんて言ったら、また大げさって笑われちゃうかな。
スワイプしていると、以前保存した夏祭りのポスターが表示された。
恋花火、か。
初めて聞いた時、すごくロマンティックだなと思った。
だけど……正直、この手の迷信は全然信じてないんだよね。
ずっと同じ花火ならまだしも、途中で変わってるし。来場者数を増やすために創り出したとしか思えない。
とはいえ、千葉さんの両親みたいにきっかけ作りにはピッタリ。
一緒に探しているうちに話が盛り上がって仲良くなれるかもしれない。
有名らしいから既に知ってるかもだけど、一応話してみようかな。
余韻に浸っていたら、あっという間に最寄りのバス停に到着した。荷物をまとめ、急いで降りる。
「あれ? 皆吉?」
すると、近くを歩いていた茶髪の男の子に声をかけられた。
「やっぱり! めちゃくちゃ久しぶりじゃね⁉ 小学生ぶりだよな?」
「う、うん……」
乃木くんのことは恥ずかしくて言えなかったけど、すごく楽しかった。冗談抜きで、今も夢なんじゃないかと思っている。
なんて言ったら、また大げさって笑われちゃうかな。
スワイプしていると、以前保存した夏祭りのポスターが表示された。
恋花火、か。
初めて聞いた時、すごくロマンティックだなと思った。
だけど……正直、この手の迷信は全然信じてないんだよね。
ずっと同じ花火ならまだしも、途中で変わってるし。来場者数を増やすために創り出したとしか思えない。
とはいえ、千葉さんの両親みたいにきっかけ作りにはピッタリ。
一緒に探しているうちに話が盛り上がって仲良くなれるかもしれない。
有名らしいから既に知ってるかもだけど、一応話してみようかな。
余韻に浸っていたら、あっという間に最寄りのバス停に到着した。荷物をまとめ、急いで降りる。
「あれ? 皆吉?」
すると、近くを歩いていた茶髪の男の子に声をかけられた。
「やっぱり! めちゃくちゃ久しぶりじゃね⁉ 小学生ぶりだよな?」
「う、うん……」