瀬野先輩は高嶺の花を溺愛してもし足りない。
#プロローグ
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「おい、見ろよ。高倉さんだ」
「今日も相変わらず可愛いよな。彼女にほしい…」
「高倉さん美人だよね~勉強も運動も当然のようにこなしちゃうし」
「天才型だわ~うらやま」
…周りからの評価が高いのはきっと有り難いことで、その期待に応えるのもきっと当たり前のこと。
「でもさ、近寄りがたいよな」
「お高くとまってるって感じはするよね…」
「うちらのことどう思ってんだろうね」
時にはこんな意見も気にしないふりをして通り過ぎる。