瀬野先輩は高嶺の花を溺愛してもし足りない。
今まで冷静に状況を解説してきたけど、こんな展開に陥ったことないからひざの震えを誤魔化すので精一杯!


城田先輩、とりあえず解放して…。


もうそろそろ喋れなくなりそう。


「急に何も言わなくなっちゃったけど…付き合うってことでおっけー?」


おっけーなわけない!


まずい。そろそろ最近勉強してやっと身に付けた会話術も駆使しても限界が来てしまう。


「し、城田先輩…私は…」


「ん?もしかして高倉ちゃんこういう壁ドンとか慣れてない感じ?」


「えと、その…」


「余裕がなくなってんね。かーわい」
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