瀬野先輩は高嶺の花を溺愛してもし足りない。
ギャップ萌えじゃんと言いながら先輩はこちらへ手を伸ばしてきた。


もう対応しきれない、限界。


どうにもできなくてぎゅっと目をつぶったその瞬間。



ビシャッ


「うわっ何だよ急に!」


液体が飛び散るような音に続いて城田先輩の驚いた声が聞こえた。


目を開けると、頭からオレンジ色の液体を被った城田先輩が、すぐ上をにらんでいた。


...何が起きたの?


状況が整理できないまま、先輩の視線を辿っていくと人影らしきものが見えた。
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