瀬野先輩は高嶺の花を溺愛してもし足りない。
いかにも不良といった出で立ちだった。


正直城田先輩のしつこさよりも怖い。今すぐ逃げ出したい。


「お前...瀬野...何でいんだよ」


真正面から向き合った城田先輩は相手が誰か気づいたらしい。


かなり動揺している。要注意人物だったりするのかな。


上靴は...緑。先輩同様3年生なのね...。


「関係ねえだろ。失せろ」


瀬野先輩は低い声で唸った。


「チッ...!」


舌打ちを一つして足早に立ち去る城田先輩。
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