夕陽を映すあなたの瞳
「あ!そうだった。あのさ、さっき久住に電話したんだ。そしたら駅員さんが出た」
「はっ?!どういうこと?」
「久住、電車の中でスマホ落としたみたいだぞ。ほら」
そう言って差し出されたものは、確かに心のスマートフォンだ。
「え、落としたの?私。どこでだろう?今日は地下鉄とか3つ乗り換えたから…」
「多分、最初の地下鉄の中だ。座席の上に残されてたのを乗客が駅員さんに届けてくれたらしい。ちょうどその時、俺が久住に電話をかけて、駅員さんが応答したんだ。持ち主のお知り合いですか?って。それで代わりに俺が受け取りに行ったんだ。で、今ここに届けに来た」
そうだったんだ…と、心はぼんやりとスマートフォンを受け取る。
「きっとコートのポケットから落ちたんだね。ありがとう!わざわざ受け取りに行ってくれて、ここまで届けに来てくれて。寒かったのに、ずっと待っててくれたの?」
「いや、俺もさっき車で着いたばかりだよ」
「そう。あ!ごめんね。寒いのにここで立ち話して。中に入って」
「え?いや、いいよ。もう遅いし」
「ううん。そのままだと風邪引いちゃう。温かい飲み物淹れるね。ほら、早く」
昴は、仕方なく心について行った。
「はっ?!どういうこと?」
「久住、電車の中でスマホ落としたみたいだぞ。ほら」
そう言って差し出されたものは、確かに心のスマートフォンだ。
「え、落としたの?私。どこでだろう?今日は地下鉄とか3つ乗り換えたから…」
「多分、最初の地下鉄の中だ。座席の上に残されてたのを乗客が駅員さんに届けてくれたらしい。ちょうどその時、俺が久住に電話をかけて、駅員さんが応答したんだ。持ち主のお知り合いですか?って。それで代わりに俺が受け取りに行ったんだ。で、今ここに届けに来た」
そうだったんだ…と、心はぼんやりとスマートフォンを受け取る。
「きっとコートのポケットから落ちたんだね。ありがとう!わざわざ受け取りに行ってくれて、ここまで届けに来てくれて。寒かったのに、ずっと待っててくれたの?」
「いや、俺もさっき車で着いたばかりだよ」
「そう。あ!ごめんね。寒いのにここで立ち話して。中に入って」
「え?いや、いいよ。もう遅いし」
「ううん。そのままだと風邪引いちゃう。温かい飲み物淹れるね。ほら、早く」
昴は、仕方なく心について行った。