夕陽を映すあなたの瞳
 (えーっと、サンフランシスコって今何時だ?朝?夜?)

 帰宅して食事を済ませたあと、昴にメッセージを送ろうとして、こんにちは!なのか、こんばんは!なのかと、書き出しのセリフを迷っていた。

 (ま、いいや。じゃあいつ読んでもいいように…)

 心は、
 "おはこんばんちは!"
 と書き始めた。

 "無事にサンフランシスコに着きましたか?お疲れ様でした。あれから慎也くんが河合先生に連絡してくれて、同窓会に参加してもらえることになりました。クラスのみんなも、喜んでます。あ、人数が36人になったこと、レストランに電話して片桐さんにも伝えました。多少の増減は当日でも大丈夫だそうです。取り急ぎお知らせまで…。お仕事がんばってね!"

 送信すると、うーん…と伸びをする。

 「さてと!お風呂に入ろーっと」

 明日からのゴールデンウィークに備えて、心は早めに寝ることにした。
< 41 / 140 >

この作品をシェア

pagetop