夕陽を映すあなたの瞳
やがて全ての景品がなくなりビンゴは終了、動画の上映まではデザートタイムとなった。
皆はまた、ビュッフェカウンターで賑やかにデザートを選び、おしゃべりを楽しむ。
オープンテラスからの夜景も綺麗で、女の子達は次々と写真を撮っていた。
昴は、二次会のお店の地図を手に、テラスの入り口にいる心のもとへ行く。
「久住、このあとの移動なんだけど…」
そう言って顔を上げた時、心に話しかける声が聞こえてきた。
「心って、今つき合ってる人いるの?」
思わず昴は、近くの観葉植物の後ろに身を潜める。
そっと覗いてみると、瑞希が心に話しかけていた。
「ううん、いないけど」
「そっか。それなら、その…。俺とつき合ってくれないか?」
「え?」
思わぬ話の展開に、昴は悪いとは思いつつ気になって仕方なく、固唾を呑んで聞き耳を立てる。
「実は俺、心のこと高校の時ずっと好きだったんだ。でも告白する勇気がなくてさ、卒業してから後悔した。だから今日こそは告白しようって思ってたんだ。俺と、つき合って欲しい」
ゴクッと昴は唾を飲み込む。
すると、いつもと変わらない口調の心の言葉が聞こえてきた。
「瑞希くん。私ね、真っ白なワンピースは着ないし麦わら帽子もかぶらないの。だから、私とはつき合わない方がいいと思う」
は?と、瑞希と同時に昴も呟く。
心は、じゃあねと言ってその場を去り、瑞希と同じように昴も呆然と立ち尽くした。
皆はまた、ビュッフェカウンターで賑やかにデザートを選び、おしゃべりを楽しむ。
オープンテラスからの夜景も綺麗で、女の子達は次々と写真を撮っていた。
昴は、二次会のお店の地図を手に、テラスの入り口にいる心のもとへ行く。
「久住、このあとの移動なんだけど…」
そう言って顔を上げた時、心に話しかける声が聞こえてきた。
「心って、今つき合ってる人いるの?」
思わず昴は、近くの観葉植物の後ろに身を潜める。
そっと覗いてみると、瑞希が心に話しかけていた。
「ううん、いないけど」
「そっか。それなら、その…。俺とつき合ってくれないか?」
「え?」
思わぬ話の展開に、昴は悪いとは思いつつ気になって仕方なく、固唾を呑んで聞き耳を立てる。
「実は俺、心のこと高校の時ずっと好きだったんだ。でも告白する勇気がなくてさ、卒業してから後悔した。だから今日こそは告白しようって思ってたんだ。俺と、つき合って欲しい」
ゴクッと昴は唾を飲み込む。
すると、いつもと変わらない口調の心の言葉が聞こえてきた。
「瑞希くん。私ね、真っ白なワンピースは着ないし麦わら帽子もかぶらないの。だから、私とはつき合わない方がいいと思う」
は?と、瑞希と同時に昴も呟く。
心は、じゃあねと言ってその場を去り、瑞希と同じように昴も呆然と立ち尽くした。