夕陽を映すあなたの瞳
 仕事を終えて家に帰り、ご飯を食べてからゴロゴロしていると、22時に昴から返信が来た。

 (こんなに遅くまでお仕事だったのかな?)

 そう思いつつメッセージを読む。

 "遅い時間にごめん。こちらこそ、久住が一緒なら助かるよ。ところで、こういう幹事って俺、やったことないんだけど。何から手を付ければいい?"

 やっぱりそう思うよね、と頷きつつ、心は昼間考えていたことを思い出しながら文字を打つ。

 "お仕事お疲れ様でした。幹事は、私も初めてなんだけど…。まずは日程とお店を決めるのかな?"

 すると、すぐに返事が来る。

 "やっぱりそうだよな。日程は、慎也がみんなにゴールデンウィーク明けって提案してたから、その辺り?"
 "うん、そうだね。最初の土曜日の夜とかは?"
 "じゃあ、5月13日だな。オッケー!みんなにもそれで提案してみよう。店はどうする?場所はどの辺り?"

 心は、テンポの良いやり取りを中断して考え込む。

 (みんな今どの辺りに住んでるんだろう…)
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