「ガールズピンポン!」
 ラケットは全員、先生がオススメされた卓球専門店に行って一年生全員、面白い店員と一時間以上話して、ラケットを買った。私たちは毎日、体育館・多目的などで走ってはストレッチをしたので体力はついてきた。そんな時、先生がやってきた。
「はい。三週間経ったけど、一年生も慣れてきたと思うから。卓球台で練習していこうと思う。各自、先輩たちと組んで練習してもらいます。今日から一年生は夏海とさあやが七海と類二人で。ミカと桃は花音と美央で。栞と恵子は築と葵でペアを組んで、練習して下さい。はい、以上。来月には他の中学校と練習試合あるから。先輩たちも一年生の練習だけじゃなく、気を引き締めて練習して下さいね。一年生はそれまでに基本的な技術でも覚えてほしいから。それでは、解散!」
 先生は両手をバンバンと叩いて、先輩たちは卓球台に向かった。私は立っていた。
「早速、今日からレシーブの打ち方をします。打ち方は素振りをしてきたと思うけど、球をあてることが重要になってくるから。私たちと練習して、少しずつやっていきましょう。築が恵子を。私が栞を見て、一対一で練習していくので、頑張っていこう!」
 葵先輩は右拳を握りしめて、ファイト! と言ってから私たちを慰めてくれた。
 私は返事をすると、恵子もすぐ返答していた。
「じゃあ、レシーブしていきましょう」
 葵先輩は私たちに言い放った後、ビシッバシッと厳しく教えられた。
「ここ、足もう少し広げてから曲げて、きちんと真正面向いて、相手と打っていく。そうそれで、球がきたら手をおでこまで持っていく。どう? 分かった?」
 葵先輩は私の態勢を見ながら、指摘を受けた。
「…私が球を打っていくから。一回やってみて!」
 葵先輩は私が球を打てるように球出しをしてくれた。最初は全く球に当たらなかった。レシーブの指導を受けて、私は少しずつ打てるようになった。
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