世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
第6章 恋の見積対決
「梅将軍、御堂くん、おはよう御座いますっ、昨日は……本当にすみませんでした」
見積課に出勤すれば、私に向かっていきなり明菜が頭を下げた。
「あ、明菜ちゃん謝らないで」
「そうですよ、課長より俺が大活躍でしたし、俺の勉強にもなりました」
「でも……」
一緒に出勤してきた世界はニッと笑うと、私と明菜の脇をすり抜けてデスクに座る。
「課長……私ほんとにこんなに迷惑かけて……」
明菜が泣きそうな顔をしているのを見ると実在しないが妹を見てるような気持ちになる。私は他の社員に話が聞かれないように、課長デスクの後ろにある打ち合わせ用の椅子が置いてあるだけのパーテーションの陰に明菜を誘導した。
「……昨日明菜ちゃんのスマホにメールも送ったでしょ?先方の田中インテリアさんも全然怒ってなかったし、せか……御堂くんが施工できたから職人さん達の施工計画も予定通りに進んだからね。それにほんと明菜ちゃんのせいじゃないから……」
「でも……私が」
「もう、そんな顔しないの。誰だってミスすることあるわよ。それに課に何かあったら課長の私が責任取るのは当たり前っ、そのための高給取りだしねっ」
明るく人差し指を立てた私を見るとようやく明菜が笑った。
「……ありがとうございます。次からはミスしないよう……」
「してもいいの」
「え?」
私は明菜の手をとった。
見積課に出勤すれば、私に向かっていきなり明菜が頭を下げた。
「あ、明菜ちゃん謝らないで」
「そうですよ、課長より俺が大活躍でしたし、俺の勉強にもなりました」
「でも……」
一緒に出勤してきた世界はニッと笑うと、私と明菜の脇をすり抜けてデスクに座る。
「課長……私ほんとにこんなに迷惑かけて……」
明菜が泣きそうな顔をしているのを見ると実在しないが妹を見てるような気持ちになる。私は他の社員に話が聞かれないように、課長デスクの後ろにある打ち合わせ用の椅子が置いてあるだけのパーテーションの陰に明菜を誘導した。
「……昨日明菜ちゃんのスマホにメールも送ったでしょ?先方の田中インテリアさんも全然怒ってなかったし、せか……御堂くんが施工できたから職人さん達の施工計画も予定通りに進んだからね。それにほんと明菜ちゃんのせいじゃないから……」
「でも……私が」
「もう、そんな顔しないの。誰だってミスすることあるわよ。それに課に何かあったら課長の私が責任取るのは当たり前っ、そのための高給取りだしねっ」
明るく人差し指を立てた私を見るとようやく明菜が笑った。
「……ありがとうございます。次からはミスしないよう……」
「してもいいの」
「え?」
私は明菜の手をとった。