世界くんの想うツボ〜年下ドS御曹司との甘い恋の攻防戦〜
「てゆうか、それ殿村部長のでしょ?こんな時間までする必要あるんですか?」
俺は、パソコンを覗き込むと、エクセルに表示されている、『見積書作成 源梅子 営業担当 殿村伊織』の文字を見てから梅子を振り返る。
「ちょっと!見えないっ!」
梅子の視線は俺を見ずにパソコン画面を向いている。
「見せてないんすけど?」
梅子がバンッと両手でデスクを叩くと、ようやく俺と視線を合わせた。間近でみる綺麗な大きな瞳に鼓動がひとつ跳ねた。
「いい加減にしてよね!そんなにおばさんを揶揄って楽しいっ?!」
梅子は、大きな瞳をこれでもかと細めて俺を睨み上げている。
(おばさん?揶揄う?んな訳ねーじゃん)
「この話、今日何回目すか?」
俺の記憶が確かなら、マウスをもつ梅子の掌を上から握った時も、足を踏んづけられて「揶揄わないで」と叱られた。そのあと、他の社員が定時で上がって誰も居なくなってから、退屈のあまりこうやって梅子にちょっかいをかけて、今ので三回目だ。
「回数なんてどうでもいいっ!なんなの?!五円玉のこと根に持ってんのか何だか知らないけど、揶揄って楽しい?!」
「今ので源課長にちょっかいかけたの三回目です。これから毎日かけるんで数えといてください。んでもってせっかく再会したんだから早く俺に落ちてくださいね」
「は?」
梅子が怪訝な顔をして首を捻る。
「再会って朝偶然会っただけでしょっ、変な言い方しないでよねっ」
(てゆうか俺のコト完全に忘れてるよな。10年も前だから仕方ないけど)
俺は梅子の頬に手を伸ばした。
「だから好きだって言ってんの」
俺は、パソコンを覗き込むと、エクセルに表示されている、『見積書作成 源梅子 営業担当 殿村伊織』の文字を見てから梅子を振り返る。
「ちょっと!見えないっ!」
梅子の視線は俺を見ずにパソコン画面を向いている。
「見せてないんすけど?」
梅子がバンッと両手でデスクを叩くと、ようやく俺と視線を合わせた。間近でみる綺麗な大きな瞳に鼓動がひとつ跳ねた。
「いい加減にしてよね!そんなにおばさんを揶揄って楽しいっ?!」
梅子は、大きな瞳をこれでもかと細めて俺を睨み上げている。
(おばさん?揶揄う?んな訳ねーじゃん)
「この話、今日何回目すか?」
俺の記憶が確かなら、マウスをもつ梅子の掌を上から握った時も、足を踏んづけられて「揶揄わないで」と叱られた。そのあと、他の社員が定時で上がって誰も居なくなってから、退屈のあまりこうやって梅子にちょっかいをかけて、今ので三回目だ。
「回数なんてどうでもいいっ!なんなの?!五円玉のこと根に持ってんのか何だか知らないけど、揶揄って楽しい?!」
「今ので源課長にちょっかいかけたの三回目です。これから毎日かけるんで数えといてください。んでもってせっかく再会したんだから早く俺に落ちてくださいね」
「は?」
梅子が怪訝な顔をして首を捻る。
「再会って朝偶然会っただけでしょっ、変な言い方しないでよねっ」
(てゆうか俺のコト完全に忘れてるよな。10年も前だから仕方ないけど)
俺は梅子の頬に手を伸ばした。
「だから好きだって言ってんの」