劣等生と魔法のキス
ミアの目の前でリーマスは黙って俯いている。せっかく誘ってくれたのに傷付けてしまった、そう思いながらミアの顔が俯きかけた時、リーマスが「僕は諦めないから」と言った。

「ミアが僕のことを知らないなら、僕がミアに自分のことをたくさん教えるよ。だから、ミアも僕に教えてね。そして、一緒にパーティーに行ってもらうから」

「えっ?えっ?」

ますます混乱してしまうミアの前髪がリーマスの長い指によって分けられていく。そして、空気に触れたおでこにそっとリーマスの唇が降ってきた。刹那、ミアの顔は耳まで赤くなり、体温が一気に上がる。

「リーマス、な、何を……!?」

混乱するミアの手を取り、リーマスは楽しそうに微笑んだ。

「これからたくさんアプローチするから、覚悟しててね?」

そう宣戦布告をし、リーマスは教室を出て行く。一人残されたミアは、突然のことに混乱してその場に崩れ落ちてしまった。










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