ようこそ、新たな自殺志願者たちよ
暴いても怖くはない都市伝説にすればアヤに頼らなくてもいいけれど、どうせなら高度な心霊系がいい。
何も起こらないと分かっていても、さすがに一人で検証するのは気が引ける。なので、
『アヤも都市伝説にすれば? アヤなら特別に同じテーマでもいいし』
アヤは特別感を満載に出す。
傍から見ても呆れられてしまうほど自分のことしか考えていない、なんとも失礼な言葉を返す。
けれど、オレだって誰にでもこんな風に自己中な発言ができるわけではない。
幼馴染のアヤだからこそ気兼ねなく言える。だからアヤが隣にいてくれないと困る。
『アヤも都市伝説にしない? オレも手伝うからさ』
文面でやり取りをしているため、アヤが何を考えているのか分からない。なので、これでもかとしつこく迫ってみると、アヤからの返事は途絶えてしまった。