15歳差の愛してる.
時刻は17:00

…いつもの待ち合わせ場所、

もちろん…あの居酒屋前



ドキドキドキドキ…

右手に持ったビニール袋に
力が入る

中身はお菓子に飲み物


店長のお家に
お泊まりするから
友紀と一緒に
お買い物したんだ

友紀は料理してあげれば?
って言われたんだけど
料理はどうしても
苦手なんだよね…


なぜか
友紀と割り勘で買った
お菓子と飲み物。


友紀はすんごい
喜んでくれたんだ。


腕時計に目を下ろす
店長に連絡してから15分。


道混んでるのかな?

バッグには
下着と歯磨きと。

パジャマは貸してって
店長に頼んだんだ、



あっ!
来たっっ!!!!

私の大好きな
店長の白い車!




「お待たせ~っ!乗って!」

「は~い!」

相変わらず
居心地が良い
店長の車内。

あ……店長…!

「店長…今日私服だ!」

白いシャツに黒のライダースジャケット。
黒に近いジーパン。


「うん、私服やで!」

「カッコイイ!!」

素直な感想が言葉に出た

「ホンマに~!?嬉しい!」

「本当にカッコイイですよ!」

「ありがとう!」

本当にカッコイイなあ

やっぱり今日は
ちょっと道が混んでた


「店長?」

「ん?」

「店長のお家行く前どっか寄らないんですか?」

「あー夕飯とか心配いらないで!料理作っといたから」

「本当に!?」

「うん、さくらちゃん料理下手やろ?」

「下手ですけど…」

「ええねんええねん!
美味しいハヤシライスやからね~!」

「はいっ!」
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