15歳差の愛してる.
店長の手料理。

綺麗に綺麗に
食べ切った

見ていたバラエティー番組も終わり
テレビからは
CMばかりが流れている

「お風呂はいってきたら?」

「はい、じゃあお借りします」

「リビング出たら真っ直ぐのドアやからね」

「はーい、あっ店長パジャマ貸してくれませんか?」

「ええで、ちょっと待ってて」

店長はパジャマを取りに
2階へ行ってしまった

ん~…あっ、
お皿洗いしとこっ!


キッチンに置いてある
お皿とスプーンを
急いで洗った。


「お待たせ~、」

タイミング良く戻って来た
店長の手には
私の分のパジャマがあった


「はいよ、パジャマね」

店長から
黒のスウェットを受け取った

「ありがとうございます!」

「あれ?皿ありがとう!洗ってあるやん!」

「洗っときました~」

「感心やわ~!ありがとね!」

店長はクシャッと私の頭を撫でた

「ヘヘヘ…、そんなたいしたことないですよ!」




ゆずみたいな
爽やかな臭いのする
お風呂。

店長が何か
入れてくれたのかな?

…あったか~い!


カゴの中には
廉君のおもちゃが
いっぱい入っていた

定番の
アヒルのおもちゃ。

懐かしいな…

私もよく
遊んでもらってたっけな



ちょっとの時間なのに
1人になると
何か心が落ち着かなくて

体を洗って
頭を洗って
スグにお風呂から出た


ちょっと大きい
黒のスウェットを履いて
店長の待つリビングに向かった
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