15歳差の愛してる.
「お待たせー」

髪が濡れて
ペッチャンコになった店長が
風呂から上がって来た、


「店長かわいー!
でもかっこい!」

心から漏れた
私の素直な感想、

「え~?
オッサンに言うセリフちゃうやろ?」

ヘヘ
店長照れ隠ししてるの
バレバレだよ

だって

「顔あかーい!」

「ちゃうよ!
風呂のせいやし!」

店長は
顔を隠す様に
プイッと背を向けて
冷蔵庫を開けた、

―――ゴクッゴクッゴクッ

「あー!うまい!」

風呂上がりに
ビールを一気飲み…
ちょっと本当に
オッサンっぽい

あっ!
言わなくちゃ

私は親機の
<留守電有り>

の光りをチラッと見た

「店長?」

「ん?」

優しい目で私を見る店長

「さっき奥さんから
留守電あったよ、
廉君が具合悪いみたい」


一瞬ピリッと2人の間に
変な空気が走った様に
感じた

「あー…そんで何だって?」


「明日早めに帰りますって」

ちょっとしかめた様に見えた
店長の顔


奥さんの事
私が気にしてると
思ったのかな?

違うんだよ
そんな風に思ってないのに
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