15歳差の愛してる.
…んー?
…良い臭い…する

「あっ起きちゃった?」

目覚めて1番先に
耳に入るのは
愛しい人の声、

キッチンで朝ご飯を
作ってくれてるみたいだった

口角が
引っ張られてるみたいに
グイグイ上がってっちゃうよ


「…おはよ~」

「さくらちゃん
何ニヤけてんねん!」

「だってさ~」


手を繋いだまんま
ソファーで寝ちゃった2人


でもしっかりと
私の体には
毛布がかけられていた


「朝ご飯完ペキにして
さくらちゃん起こそうと
思ったのになー」

「あっ!
じゃー
もう1回寝よっか?」

「何やねん!
その気遣い!
いらんわ!」

こうやって
笑った時に見える
店長の八重歯が
凄く凄く好きなんだ、


こっちおいで

そう言う様に
店長は手を上下に揺らした


「はーい!」

犬みたいに
キッチンに走って向かう


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