15歳差の愛してる.
ふと見たら

店長は今まで見た事のない位
寂しそうな顔をしていた

そりゃそうだよね


頼られてないって
凄く寂しいもんね

私、最低だ。

2人しかいない休憩室は
何とも言えない
どんよりとした
空気が漂っていた

―ブーッブーッブーッ
こんな時に
携帯が鳴った

しかも電話だ

本当に私の携帯は
空気を読んでくれない


出るのをためらっている私に

「出なよ」

笑顔だけど
いつもより低い声の店長が
言った

「…すいません」

着信 自宅

何か嫌な予感がした

なかなか自宅から
携帯に着信が来るなんて無かったから




「……はい…もしもし」
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