15歳差の愛してる.
「それは死んだからって迷惑をかけた事は変わらない
俺達にこれ以上にない程
恥ずかしい思いをさせたんだよアイツは。」


………恥ずかしいって
何ソレ、
自分の子供を恥ずかしいって…
人間じゃないよ、

最低!

怒りが頂点に達した
「おかしいよ!!」

叫ぶ様な私の声に落ち着いた店長の声が重なった

「お言葉ですがお恥ずかしかったんですか?」

私の声より何倍もトーンは低くて静かだったのに
私より存在感のある発言だった
お父さんは少しためらったが
しっかり店長の方を見て答えた
「恥ずかしかったですよ。
わたるは店長さんが思ってるより手のやける悪い息子だったんです、
警察にも何度もお世話になっても更正しなかった。
駄目な息子でしたよ
もう息子だとは思ってませんけどね」

私の家なのにまるで違う家みたいな異様な空気に包まれていた
…やっぱり
…この人達に言っても無駄だった

ずっと私の手の上に重ねてくれていた
店長の手が少しキツくなった気がした

…店長…もういいよ

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