15歳差の愛してる.
気付くと私は
階段を一気に駆け降り
ドアの前にいた

―――ガチャ!

勢いよくドアを開けると



そこには
私の大好きな人




「…店長」




「…さくらちゃん」

私の


会いたい


で来てくれた店長



「店長?」

「ん?」









「会えて嬉しいです。」







―――好きです

とは言わないよ


言いたいけど…


今のが私の精一杯の




告白です。




「俺も…会えて嬉しいです。」




―――ギュッ。


次の瞬間私は


店長に抱きしめられていた



寒いから


って言いながら
店長は
ずっとずっとずっと
私を抱きしめた



私も…
店長を抱きしめた



2人共分かってる



“好き”



の言葉は
出さなくても伝わる


お互いの気持ち。



抱きしめ合う事で
お互いの気持ちが
更に強くなる


知らなかったよ

こんなに好きだったなんて


理屈じゃない
好きの強さ


これ以上にない幸せを
知ってはならない幸せを
私は知ってしまったんだ


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