15歳差の愛してる.
―――さて。

とばかりに
友紀が
私の方を
向き直した。


「さくら!」

「わっっ!」

ビックリした。

友紀の大声、
怒られる…?

「さくら?」

今度は優しい声

「…はい、」

「さくら~!」

―――ギューッ

「…ちょっ…友紀?」

苦しい位に
友紀は
抱き着いて来た

…?

「さくらゴメンね~っ」

「…ん?…何が?」

「私ね、店長にさくら取られちゃうと思ったの~っ」

「…どういう意味?」

「さくら店長の事大好きだからさ?
私の事なんか放っとかれちゃうと思ってさ…」

……友紀

「………馬鹿!そんな訳ないでしょ~!」


友紀に負けない位
私も抱き着いた

「さくら~!」

「友紀~!」

「大好きだよ~!」

「さくら~私もだよ~!」



―――♪


―――あ

メールだ、

こんな時関係ないっ!




私はそのまま友紀に
抱き着いていた





友達って良いね

もう大丈夫。

私達の友情は
こんな些細な事で
崩れないよ

そう思った私達は
抱き合うのを
止めた

2人とも
目がちょっと
潤んでた、


「さくら、私は応援します!」

「ありがと~!」

「でも…」

友紀の表情が
ちょっと暗くなった


「でも…?」

「やっぱいいや!
大好きな店長に沢山愛情を貰ってください!」

「へへへ!」

「ニヤけてる~!
気持ち悪いなあ」

そう言って友紀は
私のおでこをつついた

「やめてよ~!」

私達、
クサい青春ドラマの一部みたい


友紀と要ると
楽しくて仕方ない

その日、私達は
どっちから誘う訳でもなく
1日一緒に居た


友紀は徹君の話し
私は店長の話し。



凄く良い1日になった
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