15歳差の愛してる.
「よし!
今日は買い物デートにせえへん?
このデパートで!」

「はいっ!」


“買い物デート”

カップルらしくて
凄い嬉しいよ

私の服が完全に乾き
車から降りると
私達は自然と手を繋いだ


周りから見たら
変な関係に思われるかもしれないけど
今は本当にどうでもよかった

繋いだ手のぬくもりが
手の体温が心地良い


お腹空いた!

って私が言ったから
まずお昼ご飯を
食べる事にしたな。
このデパートの和風パスタ。
この前のハンバーグと
同じ位美味しいんだよ、


私の洋服も見た

黒のモッズコートが可愛かったけど
“\8800”
って値札を見て諦めた

次は…
そうだ!

「店長ネクタイみにいきましょ!」

「お!ええなあ!」

店長のネクタイ。
お店の制服に使うから
何本あっても邪魔じゃない

「店長コレかっこいい!」

「いやいやいや!
若過ぎやろ~!?」

「かっこいいですよ!
買えば?」

「ハハハ!買えばって何やねん!
そういうのプレゼントしてくれる物やろ~!」

「だって~……
プレゼントしてあげたいけど2900円は…高いですもん!」

「気持ちだけでも嬉しいで!」


店長と過ごす
優しい時間

一通りショッピングが
終わったから
飲み物を買って
ベンチに座っていた


特に話す事も無く
ゆっくりと時間が過ぎて行く

無言だけど
気まずい訳じゃないんだ

居心地が良かった


―――ん?
< 92 / 121 >

この作品をシェア

pagetop