15歳差の愛してる.

何分位
抱きしめられてたんだろ?

その間ずっと
店長の歓喜の声が
頭の上で聞こえた

｢あっ!
店長が言いかけてた事って
なんですか?｣

手袋を握りしめてる
店長に聞いた


｢あ、そやった
ちょっと待っててね?｣

そう言うと
後部座席へ移動した



｢はいっ!
俺からもﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄやで!｣

後部座席から店長が
私に渡してくれたのは
ﾋﾟﾝｸのふくろに包まれた
大きいﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ


｢えっ!?
何ですかっ?
くれるんですか?｣

｢あげるね!｣

後ろから
頭をｸｼｬｸｼｬってした店長

｢ありがとうございます!｣

｢さくらちゃん
早く開けてみ?｣

私よりはしゃぐ店長。

何か可愛い

袋の中を開けると
四角い箱が出て来た


―――ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ

…え!
ｺﾚって…?

｢…ﾓｯｽﾞｺｰﾄ!｣

｢さっき
欲しそうに見てたやろ～!?｣

…店長気付いてたんだ
ﾈｸﾀｲ見る前に見つけた
ﾓｯｽﾞｺｰﾄ。
8880円だったから
諦めてたんだよね、


｢…店長大好き!｣

―――ﾁｭ!

ほっぺにﾁｭｰされた
店長の顔はﾋﾞｯｸﾘしていた

｢何やねん!
喜んでもらったし
何より
ﾁｭｰしてもらったし超幸せやわ｣

｢も～!｣