ーコンコン

「失礼します。」

奏が私の代わりに挨拶してくれる。

「…」

「こんばんは。七瀬さん、来てくれてありがとう。頑張ったね。雅さん、お付き合いありがとう。」

そう言って笑いかけてくれるのは

ー広野先生?

「わっ!広野先生?どうしてこちらに?」

奏も驚いている。

「…やっぱり…広野先生だ。」

「おっ!七瀬さんがお話ししてくれた、ありがとう。俺ね、小児科メインだけど、精神科の専門医よw」

「そうなんですね!小羽、広野先生なら二人でお話しできそうかな?」

相手は広野先生…怖くない、大丈夫。

「…がんばる。」

「ふふ、ありがとう、雅さん。気をつけて帰るんだよ。」

「はい!お先に失礼します。」

そう言って奏は出ていった。
< 7 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop