粉雪
「尚司くんは、絵とか描かないの?」


強くなった日差しを避けて入ったカフェで加奈は言う


「いや、俺は絵の才能ないから…。美術苦手だし。」


そう言ってヘラッと笑った俺を見て、加奈まで楽しそうに笑うから、俺の心は震えるんだ



「見てみたいなぁ?
尚司くんの絵。」


「いやいや、ホントにヤバイんだって。」


クスクス笑う加奈が何よりも愛しく、可愛く見えた



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