粉雪
一枚目に出てきたのは
桜の花びらが舞う中で両手を広げて微笑む加奈
「初めて加奈に出会った日。」
加奈に比べたら小学生のお絵描き程度
それでも
俺は続けた
ゆっくり一枚目を捲る
二枚目は
河川敷で真剣に絵を書いている加奈
「加奈が輝いているとき。」
加奈は驚きで目を丸くしていた
そして
三枚目を見せる
俺が筆を渡した時の笑顔の加奈
「加奈は描きたいって、全てを知りたいって思う人が居ないって言ってたけど…
俺には、全てを知りたいって、描きたいって強く思う人が居るよ。
そして
誰よりも笑っていて欲しい人が居るんだ。」
加奈の瞳から一粒の滴が
スケッチブックに落ちた
「加奈?
こっち向いて?」
俺の言葉にゆっくり顔を上げる加奈
「俺を描いてくれないかな?加奈の初めて描きたいって思う人を…俺にして?」
加奈のほほを伝う涙をそっと親指で撫でた
「俺…加奈が好きだよ。」
桜の花びらが舞う中で両手を広げて微笑む加奈
「初めて加奈に出会った日。」
加奈に比べたら小学生のお絵描き程度
それでも
俺は続けた
ゆっくり一枚目を捲る
二枚目は
河川敷で真剣に絵を書いている加奈
「加奈が輝いているとき。」
加奈は驚きで目を丸くしていた
そして
三枚目を見せる
俺が筆を渡した時の笑顔の加奈
「加奈は描きたいって、全てを知りたいって思う人が居ないって言ってたけど…
俺には、全てを知りたいって、描きたいって強く思う人が居るよ。
そして
誰よりも笑っていて欲しい人が居るんだ。」
加奈の瞳から一粒の滴が
スケッチブックに落ちた
「加奈?
こっち向いて?」
俺の言葉にゆっくり顔を上げる加奈
「俺を描いてくれないかな?加奈の初めて描きたいって思う人を…俺にして?」
加奈のほほを伝う涙をそっと親指で撫でた
「俺…加奈が好きだよ。」