タロくんとハナちゃん
「こ、怖いです…けど……
す、好きな人なので…/////」

「へぇー、愛されてるね!タロちゃん」

「うん!僕達、相思相愛だから!
ねー?ハナちゃん?」

「は、はい/////」

「はぁ…ほんっと、可愛い/////」
照れたようにはにかむ華子に、太朗も満面の笑みで微笑み抱き締めるのだった。



「━━━━ねぇ、煙草吸っていい?」

「「ダメ!!」」
丸雄の言葉に、太朗と理一郎の声が綺麗にハモる。

「は?ここ、禁煙なの?」

「ハナちゃんの前では吸っちゃダメっす!」
俊彦が言った。

「吸うなら、ハナちゃんのいないとこにしてよ!」
「外に灰皿あっから!」
太朗と理一郎も言う。

「そっか!
煙草嫌い?」

「あ、すみません。私、気管支が弱くて……」

「そうなんだ!
…………あぁ、それで!みんな煙草吸ってないのか!」

「はい。みんな、気を遣ってくれてて……
すみません。御堂さんにもご迷惑かけて…」

「ううん!気にしないで?
しかたないことでしょ?」
ペコペコ頭を下げる華子に、丸雄は微笑み言う。

(こんな綺麗で、優しい笑顔の人がなんであんなタトゥー?
まぁ…タロくんも、こんな可愛い顔してあんな怖いタトゥー彫ってるけど……)
丸雄の笑顔を見て、華子はそんなことを思っていた。


「つか、ハナ!」
「ん?」

「それこそ、薬は?飲んどかねぇとじゃね?」
「あ!そうだ!
ありがとう、理一郎くん」
ショルダーバッグをごそごそする。

「あ…」
(まずい!忘れてきたかも?)

「まさかハナ、忘れたのかよ!」
「う、うん…」

「バカ!だから言ってんだろ!常に、バッグに入れとけって!」
「うん。ごめんね」
華子がおどおどしていると………

「はい!ハナちゃん!」
「え?くす…り?」

「うん!そんなことだろうなぁーと思ったから、僕が持ってきたよ!」
太朗が手の平に薬を出し、華子に渡した。

「わー、ありがとうございます!
助かりました!」
「いいえー!
言ったでしょ?
僕が、ずっと傍にいて守るって!」
微笑む華子に、太朗も微笑み頭を撫でる。

「しかし、相変わらずだなー、ハナちゃん!」
俊彦がクスクス笑っている。

「俊彦くんまで…お恥ずかしいです…/////」
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