タロくんとハナちゃん
佐藤 太朗を怒らせてはいけない
「━━━━━はぁ…幸せ~」
華子を抱き締め、余韻に浸っている太朗。
「……/////」
対して華子は、顔や耳を真っ赤にしていた。
「ハナちゃんが、初めて“自分から”キスしてくれた~!」
「わ、忘れてください…/////」
華子自身も、びっくりしていた。
何故、あんな大胆なことができたのかと。
ただ、こんなダメダメな自分を受け入れてくれた太朗に対して、愛しさが込み上がったのだ。
「えー、忘れないよ!
あんな幸せな瞬間、絶対!忘れない!
ねぇ、またして~!
いつでもして?」
「……/////
タロくん、お、お手洗いに行ってきます…」
とりあえず、頭を冷やそう━━━━━
そう思い、華子は外にあるトイレに向かった。
「━━━━━はぁ…ほんっと、なんで“あんなことを”しちゃったんだろ…/////
恥ずかしい/////恥ずかしすぎる…/////」
洗面台の鏡を見ながら、熱ったような顔を見ていた華子。
突然━━━━パリーン!と音をさせて、トイレの窓の鍵の辺りのガラスが割れた。
「え━━━━」
外から手が出てきて、鍵が開く。
「え……」
「お前、タロマルの女?」
ゆっくり窓が開き、男性が窓から入ってきた。
「え……」
(だ、誰…!!?)
華子は、咄嗟に男性の右手の中指を見た。
(指輪…ない!)
太郎丸のメンバーはみんな、右手の中指にライオンのゴツい指輪をしている。
(その中でも、太朗だけは右手の親指にしている)
太朗に“男が近づいてきたら、まず右手の中指を見て”と言われていた華子。
指輪をしていない男性を見て、華子はおどおどしだした。
「俺と一緒に来てよ?
大人しく来てくれたら、手荒にしないから!」
「や…」
華子は、ゆっくり後ずさる。
まさか、トイレに誰か来るとは思わない華子。
スマホなど何も持ってきていない。
(とにかく、タロくんのとこに……)
入口までゆっくり後ずさり、出た瞬間走り出した。
しかし━━━━━
「━━━━っはい!捕まえた!!
……つか足、遅っ!!(笑)」
すぐに男性に捕まってしまう。
「━━━━━!!?」
“助けて!”と言いたいのに、声が出ない。
口だけがパクパク開き、全く声が出ないのだ。
恐怖や混乱、焦り…色んな感情から、涙が出てくる。
「ほら、大人しくして?
痛い思い、したくないだろ?
それとも、痛い思いする?」
華子の首に、ナイフが当てられていた。
華子を抱き締め、余韻に浸っている太朗。
「……/////」
対して華子は、顔や耳を真っ赤にしていた。
「ハナちゃんが、初めて“自分から”キスしてくれた~!」
「わ、忘れてください…/////」
華子自身も、びっくりしていた。
何故、あんな大胆なことができたのかと。
ただ、こんなダメダメな自分を受け入れてくれた太朗に対して、愛しさが込み上がったのだ。
「えー、忘れないよ!
あんな幸せな瞬間、絶対!忘れない!
ねぇ、またして~!
いつでもして?」
「……/////
タロくん、お、お手洗いに行ってきます…」
とりあえず、頭を冷やそう━━━━━
そう思い、華子は外にあるトイレに向かった。
「━━━━━はぁ…ほんっと、なんで“あんなことを”しちゃったんだろ…/////
恥ずかしい/////恥ずかしすぎる…/////」
洗面台の鏡を見ながら、熱ったような顔を見ていた華子。
突然━━━━パリーン!と音をさせて、トイレの窓の鍵の辺りのガラスが割れた。
「え━━━━」
外から手が出てきて、鍵が開く。
「え……」
「お前、タロマルの女?」
ゆっくり窓が開き、男性が窓から入ってきた。
「え……」
(だ、誰…!!?)
華子は、咄嗟に男性の右手の中指を見た。
(指輪…ない!)
太郎丸のメンバーはみんな、右手の中指にライオンのゴツい指輪をしている。
(その中でも、太朗だけは右手の親指にしている)
太朗に“男が近づいてきたら、まず右手の中指を見て”と言われていた華子。
指輪をしていない男性を見て、華子はおどおどしだした。
「俺と一緒に来てよ?
大人しく来てくれたら、手荒にしないから!」
「や…」
華子は、ゆっくり後ずさる。
まさか、トイレに誰か来るとは思わない華子。
スマホなど何も持ってきていない。
(とにかく、タロくんのとこに……)
入口までゆっくり後ずさり、出た瞬間走り出した。
しかし━━━━━
「━━━━っはい!捕まえた!!
……つか足、遅っ!!(笑)」
すぐに男性に捕まってしまう。
「━━━━━!!?」
“助けて!”と言いたいのに、声が出ない。
口だけがパクパク開き、全く声が出ないのだ。
恐怖や混乱、焦り…色んな感情から、涙が出てくる。
「ほら、大人しくして?
痛い思い、したくないだろ?
それとも、痛い思いする?」
華子の首に、ナイフが当てられていた。