タロくんとハナちゃん
一方の太朗達。
「ハナちゃん、遅いなぁー」
「だな」
「確かに、遅いっすね!」
「なんかあったんじゃない?
華子ちゃん、身体弱いんだよね?
タロちゃん、声かけに行ってきな」
「そうだね」
丸雄の言葉を聞き、太朗はトイレに向かった。
入口前から呼び掛ける。
「ハナちゃーん!出ておいで~!」
しかし、シンと静まり返っている。
「ハナちゃん?」
太朗は、何故か寒気に襲われた。
「ハナちゃん!!?」
勢いよく、トイレに入った。
個室を確認するが、見当たらない。
「え?なんで?」
そして、奥にある窓に気づく。
下には、ガラス片が散らばっていた。
━━━━━━!!!!?
太朗の頭の中に、嫌な予感が広がる。
トイレを出た太朗。
そのまま、理一郎達の元へ向かう。
「タロ!
ハナ、どうだ━━━━━━え…!!?」
「タロ…さん…?」
太朗の雰囲気が、恐ろしく落ちていた。
「太朗、どうした?」
何かを察した丸雄が、鋭く見つめ言う。
「ハナちゃん、トイレにいなかった。
奥の窓が無理矢理開けられてたから、誰かに連れ去られたに違いない。
理一郎、すぐに探して」
「わかった。
俊彦!」
「はい!すぐに!
みんな、手分けするぞ!」
「「「はい!」」」
太郎丸のメンバーが動き出す。
太朗はソファに座り、天井を見上げ目を瞑っていた。
丸雄も、そんな太朗を黙って見ていた。
「━━━━タロ!!」
「ハナちゃんの居場所、わかりましたっ!!」
理一郎と俊彦の声で、パチッと目を開けた太朗。
理一郎達を見据えた。
「で?何処?」
その雰囲気、表情、声……全てが恐ろしく、理一郎達は思わず身構えた。
「◯◯の空き店舗だ」
「あー、最近潰した店か」
「はい。
おそらく、その仕返しかと……」
「でもそれ、ハナちゃん関係ないじゃん?」
「いや、もしかしたら……」
「理一郎、思い当たることあるの?」
「そこの幹部にいる奴の名前の中に、ハナの小学ん時の同級生がいる。
同姓同名じゃなければ、きっとそいつだ。
あいつ、ハナに惚れてたと思うんだ。
とにかく弱い奴だったんだが、なんかヤバくてさ。
小学卒業と同時にどっか行ったから、安心してたんだが……」
「そう…
とりあえず、行く」
太朗は、バイクに向かう。
太朗についていく理一郎達。
理一郎を、丸雄が呼び止める。
「理一郎」
「何?」
「“後始末は”僕がやってあげる。
だから━━━━」
丸雄は、理一郎を鋭く見つめ意味深に言う。
「わかってる」
その言葉に、理一郎は大きく頷いた。
「ハナちゃん、遅いなぁー」
「だな」
「確かに、遅いっすね!」
「なんかあったんじゃない?
華子ちゃん、身体弱いんだよね?
タロちゃん、声かけに行ってきな」
「そうだね」
丸雄の言葉を聞き、太朗はトイレに向かった。
入口前から呼び掛ける。
「ハナちゃーん!出ておいで~!」
しかし、シンと静まり返っている。
「ハナちゃん?」
太朗は、何故か寒気に襲われた。
「ハナちゃん!!?」
勢いよく、トイレに入った。
個室を確認するが、見当たらない。
「え?なんで?」
そして、奥にある窓に気づく。
下には、ガラス片が散らばっていた。
━━━━━━!!!!?
太朗の頭の中に、嫌な予感が広がる。
トイレを出た太朗。
そのまま、理一郎達の元へ向かう。
「タロ!
ハナ、どうだ━━━━━━え…!!?」
「タロ…さん…?」
太朗の雰囲気が、恐ろしく落ちていた。
「太朗、どうした?」
何かを察した丸雄が、鋭く見つめ言う。
「ハナちゃん、トイレにいなかった。
奥の窓が無理矢理開けられてたから、誰かに連れ去られたに違いない。
理一郎、すぐに探して」
「わかった。
俊彦!」
「はい!すぐに!
みんな、手分けするぞ!」
「「「はい!」」」
太郎丸のメンバーが動き出す。
太朗はソファに座り、天井を見上げ目を瞑っていた。
丸雄も、そんな太朗を黙って見ていた。
「━━━━タロ!!」
「ハナちゃんの居場所、わかりましたっ!!」
理一郎と俊彦の声で、パチッと目を開けた太朗。
理一郎達を見据えた。
「で?何処?」
その雰囲気、表情、声……全てが恐ろしく、理一郎達は思わず身構えた。
「◯◯の空き店舗だ」
「あー、最近潰した店か」
「はい。
おそらく、その仕返しかと……」
「でもそれ、ハナちゃん関係ないじゃん?」
「いや、もしかしたら……」
「理一郎、思い当たることあるの?」
「そこの幹部にいる奴の名前の中に、ハナの小学ん時の同級生がいる。
同姓同名じゃなければ、きっとそいつだ。
あいつ、ハナに惚れてたと思うんだ。
とにかく弱い奴だったんだが、なんかヤバくてさ。
小学卒業と同時にどっか行ったから、安心してたんだが……」
「そう…
とりあえず、行く」
太朗は、バイクに向かう。
太朗についていく理一郎達。
理一郎を、丸雄が呼び止める。
「理一郎」
「何?」
「“後始末は”僕がやってあげる。
だから━━━━」
丸雄は、理一郎を鋭く見つめ意味深に言う。
「わかってる」
その言葉に、理一郎は大きく頷いた。