タロくんとハナちゃん
「うごっ!!?
がっ!!?
はぁはぁ…やめ…て、く…れ…」
「………はぁぁ!!?
やめねぇよ……!!」
尚も殴り付ける太朗は、まさに━━━悪魔だった。
あまりの怒りに、我を忘れている太朗。
理一郎達も、止めることをしない。
下手に止めに入ると、巻き込まれるからだ。
だから……ただ、見るだけしかできないのだ。
それくらい、太朗は恐ろしい。
これ以上は、剛史が死んでしまう。
そうなってやっと、太朗の手が止まった。
すくっと立ち上がると「理一郎!」と呼ぶ。
理一郎が太朗の所へ向かう。
「よろしく」
太朗が目で合図をして言い、目を瞑った。
「ん。じゃあ、行くぞ」
そう言って理一郎は、太朗の頬を拳で殴った。
バコッと音がして、太朗がペッと血を吐いた。
「ん。ありがと!」
ニコッと微笑み、いつもの太朗に戻った。
太朗と理一郎はそれぞれバイクに乗り、華子のいる病院へ向かった。
しばらくして、丸雄が数人の男性を連れ現れた。
「派手に殺ったなぁー(笑)」
剛史の姿を見て、クスクス笑う。
「う…」
ゆっくり、目を開ける剛史。
「あ、起きたぁー?」
「ひぃ…!!」
「そんな怖がんないでよー
僕は何もしないから!」
丸雄の言葉にできない雰囲気に怯え出す剛史に、微笑み言う。
「だ、れ…?」
「あー、僕は。丸雄!
君をボコボコにした、太朗の兄ちゃん!」
「助け…て…く、れ…」
「ん?助けない、助けない!
僕は、警告しに来ただけ」
「え……」
「いくら華子ちゃんを手に入れたいからって、タロちゃんに歯向かったらダーメ!
タロちゃんの強さは、異次元だから。
…………ってことで!
君には、見せしめになってもらいまーす!
今後、タロちゃんと華子ちゃんに手を出すバカがいなくなるように……!」
笑っているが、凄まじく恐ろしい雰囲気を持つ丸雄。
「いい?
華子ちゃんのことは、きっぱり諦めるんだ!
死にたくないだろ?」
「━━━━━でも!」
「あ?」
丸雄の雰囲気が、更に黒く落ちる。
「え……」
「だったら……今からこの僕が、地獄に連れてってやろうか?」
「━━━━━!!!?」
「やめとけ。
丸雄さんは、タロさんよりイカれてる。
ある意味、タロさんより恐ろしい」
丸雄の傍に控えていた仲間の男性が、剛史に言う。
淡々と穏やかな口調だが、雰囲気が恐ろしく、丸雄の恐ろしさを物語っていた。
剛史は、ゆっくり頷くのだった。
「僕達は、いつも見てるからね。
今後、タロちゃんと華子ちゃんに手を出したら………
僕が、地獄を見せてやる」
そう言って、丸雄が後ろ手に手を振り去っていった。
がっ!!?
はぁはぁ…やめ…て、く…れ…」
「………はぁぁ!!?
やめねぇよ……!!」
尚も殴り付ける太朗は、まさに━━━悪魔だった。
あまりの怒りに、我を忘れている太朗。
理一郎達も、止めることをしない。
下手に止めに入ると、巻き込まれるからだ。
だから……ただ、見るだけしかできないのだ。
それくらい、太朗は恐ろしい。
これ以上は、剛史が死んでしまう。
そうなってやっと、太朗の手が止まった。
すくっと立ち上がると「理一郎!」と呼ぶ。
理一郎が太朗の所へ向かう。
「よろしく」
太朗が目で合図をして言い、目を瞑った。
「ん。じゃあ、行くぞ」
そう言って理一郎は、太朗の頬を拳で殴った。
バコッと音がして、太朗がペッと血を吐いた。
「ん。ありがと!」
ニコッと微笑み、いつもの太朗に戻った。
太朗と理一郎はそれぞれバイクに乗り、華子のいる病院へ向かった。
しばらくして、丸雄が数人の男性を連れ現れた。
「派手に殺ったなぁー(笑)」
剛史の姿を見て、クスクス笑う。
「う…」
ゆっくり、目を開ける剛史。
「あ、起きたぁー?」
「ひぃ…!!」
「そんな怖がんないでよー
僕は何もしないから!」
丸雄の言葉にできない雰囲気に怯え出す剛史に、微笑み言う。
「だ、れ…?」
「あー、僕は。丸雄!
君をボコボコにした、太朗の兄ちゃん!」
「助け…て…く、れ…」
「ん?助けない、助けない!
僕は、警告しに来ただけ」
「え……」
「いくら華子ちゃんを手に入れたいからって、タロちゃんに歯向かったらダーメ!
タロちゃんの強さは、異次元だから。
…………ってことで!
君には、見せしめになってもらいまーす!
今後、タロちゃんと華子ちゃんに手を出すバカがいなくなるように……!」
笑っているが、凄まじく恐ろしい雰囲気を持つ丸雄。
「いい?
華子ちゃんのことは、きっぱり諦めるんだ!
死にたくないだろ?」
「━━━━━でも!」
「あ?」
丸雄の雰囲気が、更に黒く落ちる。
「え……」
「だったら……今からこの僕が、地獄に連れてってやろうか?」
「━━━━━!!!?」
「やめとけ。
丸雄さんは、タロさんよりイカれてる。
ある意味、タロさんより恐ろしい」
丸雄の傍に控えていた仲間の男性が、剛史に言う。
淡々と穏やかな口調だが、雰囲気が恐ろしく、丸雄の恐ろしさを物語っていた。
剛史は、ゆっくり頷くのだった。
「僕達は、いつも見てるからね。
今後、タロちゃんと華子ちゃんに手を出したら………
僕が、地獄を見せてやる」
そう言って、丸雄が後ろ手に手を振り去っていった。